家族を大切にするという原点

私が「おんがえし」というサービスを通して大切にしているのは、

“まず、自分の家族を大切にすること”です。

なぜなら、自分の家族に誠実に向き合えない人が、他の誰かの大切なご家族をお連れする・・・

そんな責任あるお仕事はできないと思うからです。

私には、90歳の父と83歳の母がいます。

高齢ながら、今も元気でいてくれることに感謝しながら、たまに実家を覗きに行きます。

とはいえ、父と母が暮らす毎日は決して穏やかばかりではありません。

些細なことで喧嘩もするし、愚痴の聞き役になることもしばしば。

でも、どちらも大切な存在だからこそ、私は心を整えて、まるで“家庭の中の菩薩”になったような気持ちで、間に立つようにしています。

ある日、普段は外出にあまり関心を持たない母が、「ユニクロに行きたい」と言い出しました。

それが嬉しくて、出かけるついでに、今ちょうど見頃を迎えているネモフィラの花も見せてあげようと思い、車を走らせました。

そのときの、母の嬉しそうな顔。

それを見て、「あぁ、連れてきてよかった」と心から思いました。

お昼には、立ち寄ったレストランで食事を…と思っていたのですが、平日にも関わらず満席。

仕方なくピザをテイクアウトして、家で一緒にゆっくり食べました。

こうした、なんでもないような一日の中にこそ、大切なことが詰まっていると感じます。

親の笑顔を見られること。何気ない会話を交わせること。

そうした経験が、私自身の“人を想う力”となり、「おんがえし」のサービスに活きてくるのです。

ご高齢の親御さんを思うお子さまの気持ちに寄り添いながら、

そのご家族の一員になったような想いで、お連れする。

そのためにも、まずは自分の家族を大切にする。