ラストが近づく関西万博 ― 母の想いと私の気づき

関西万博も、とうとう今月13日にラストを迎えます。

シニアエスコーター®として、多くの高齢のお客様と共に“今だけの景色と空気”を楽しむ時間を重ねてきました。

そのお客様の笑顔を思い出すたびに、「最後は、自分の母にもあの雰囲気だけでも感じてほしい」との思いが募り、

不安がる母に少し強引ながらも入場予約をしました。

変化のない日々に、新しい風が吹き込めば――そんな願いを込めて、入念に準備を整えた当日の朝。

約束の2時間前に、まさかのキャンセル。

子どものような好奇心を持ちながらも、当日が近づくにつれて不安が膨らみ、一歩を踏み出せなくなる母の姿に、悔しさと切なさが込み上げ、涙がこぼれました。

それでも気持ちを切り替え、思い切って“おひとり様万博”へ。

奇跡的に往復バスが取れ、会場は秋の気配を感じ涼しく快適。混雑も少なく、パビリオンを二つ巡り、念願のミャクミャクにも会うことができました。

母の気質は、きっと簡単には変わらないでしょう。

だからこそ私は、これからも「自分が楽しむこと」に全力を尽くしたいと思います。